
ニコンのミラーレスカメラを検討していてZ6とZ7どちらにしたらいいのか迷っている人も多いと思います。外観は同じように見えるけど、何が違うの?自分の撮影用途では、どちらの機種がいいのかなど解らない人もいるのではないでしょうか。
そこで今回はZ6とZ7の違いと、撮影シーンによってどちらの機種がオススメなのか考えていきたいと思います。
Z6とZ7の違い
機 種 | Z6 | Z7 |
有効画素数 | 2450万画素 | 4575万画素 |
撮像素子方式 | 35.9x23.9mmサイズCMOSセンサー | |
画像処理エンジン | EXPEED 6 | |
ボディ内手振れ補正 | 有 約5.0段 | |
ファインダー | 0.5型 約369万ドット | |
視野率 | 上下左右とも約100% | |
倍 率 | 約0.8倍 | |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 | |
連続撮影速度 | 低速連続撮影 約1~5コマ秒 高速連続撮影 約5.5コマ秒 拡張連続高速撮影 約12コマ秒 |
低速連続撮影 約1~5コマ秒 高速連続撮影 約5.5コマ秒 拡張高速連続撮影 約9コマ秒 |
測光範囲 | -4~17EV | -3~17EV |
フォーカスポイント | 273点 | 493点 |
常用ISO感度 | 100~51200 | 64~25600 |
Wi-Fi | ○ | |
Bluetooth | ○ | |
寸法(WxHxD) | 約134x100.5x67.5mm | |
重 量 | 約675g | |
記録媒体 | XQDカード | |
撮影可能枚数(ファインダーのみ使用) | 約310枚 | 約330枚 |
撮影可能枚数(画像モニターのみ使用) | 約380枚 | 約400枚 |
価 格 | 約24万円 | 約33万円 |
違いがあるのは、有効画素数と拡張連続撮影速度、測光範囲、フォーカスポイント、常用ISO感度、撮影可能枚数です。センサーサイズ、本体の大きさ、重さなどはZ6とZ7で変わりはありません。
暗いところの撮影と動体撮影ではZ6が風景などの撮影ではZ7がいいのかなという感じです。次の項でシーン別のオススメ機種をご紹介します。
撮影シーン別オススメ機種
オススメを◎、普通を○、設定あるいは被写体によってオススメは△、オススメしないは×で表します。
機 種 | Z6 | Z7 |
風 景 | ○ | ◎ |
建造物 | ○ | ◎ |
ポートレート | ○ | ◎ |
動き回る子供 | ◎ | △ |
花 | ○ | ◎ |
電車・飛行機 | ◎ | △ |
夜景 | ○ 手持ち撮影だと◎ |
◎ 手持ち撮影だと△ |
野 鳥 | △ | △ |
スポーツ | △ | △ |
総合評価 | ◎ | ○ |
風景・建造物
4575万画素と高画素であるZ7の方が、精細な描写ができます。ここでは高画素機であるZ7の方を高い評価にしていますが、Z6の画質も素晴らしいですよ。正直言って甲乙つけがたいです。
ポートレート、動き回る子供
Z6、Z7共に5月のファームアップによって瞳AFが搭載されました。瞳に向かってよくピントが追従します。よって、瞳AFの性能は両機とも変わりはありません。Z7の方が高画素なので、肌の質感などがよく描写されます。その為、ポートレート撮影ではZ7の方が優位です。
動き回る子供の撮影では、連写をする事が多いと思います。Z6の12コマ秒の連写の方が決定的瞬間を撮れる可能性が高まります。また、RAW撮影の連写時もZ6の方が撮影可能枚数が多いです。9コマ秒の連写とバッファ詰まりを気にしない方なら、Z7でも十分だと思います。
花
花の撮影も高画素機であるZ7の方が緻密な表現が可能です。ただ、マクロレンズやF値を開放で撮影した時に、ブレに気をつけなければなりません。浅い被写界深度と高画素機によるブレで手持ち撮影だとブレてしまう可能性があります。
ブレを気にしないで撮影したい時は、ほど良い画素数のZ6の方が細かい事を気にしないで撮影できます。
電車・飛行機
フォーカスポイントはZ7の方が多いですが、AFの追従性などのAF性能はZ6とZ7も変わりありません。Z6が12コマの連写と連写での撮影可能枚数が多いので、連写を多用する電車と飛行機の撮影では、Z6の方が優位だと思います。
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夜景
三脚を使って低ISO感度で撮影する時は、高画素機のZ7の方が画質もよく撮影できます。
手持ちでの撮影では、断然Z6の方をオススメいたします。ISO感度を上げて撮影してもノイズが少なく、シャッタースピードを速くできるので、手ぶれも防ぐ事ができます。三脚を使うか手持ちで撮影するかでオススメ機種が変わります。
野鳥
木に留まっている野鳥や池を優雅に泳いでいる動きの遅い鴨などを撮影する時は、Z6、Z7共にオススメできます。高画素機であるZ7の方が鳥の羽などを緻密に表現が可能です。
野鳥の飛翔シーンの撮影では、少し難しいかもしれません。AFが合う前に遠くに飛び去ってしまいます。また、ピントが合ってもなかなか復帰しません。Z6とZ7のどちらかをオススメしなければならないなら、高速連写とバッファ詰まりの遅いZ6の方をオススメします。
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スポーツ
スポーツも動きが遅いか早いかでオススメ度が違ってきます。動きの遅いスポーツだとZ6、Z7とも撮影可能だと思います。動きの激しいスポーツだと、AFの追従性など不安があります。両機ともフリッカー低減機能が搭載されていますので、室内スポーツの撮影には向いています。
総合的に判断すると室内スポーツでISOを上げれるのと、連写枚数が多いZ6の方がオススメできます。
まとめ
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