野鳥の飛翔シーンを撮影するのに必要なカメラの性能とおすすめのカメラ

野鳥撮影をしていて撮るのが難しいのが飛んでいる姿です。野鳥の飛んでいるスピードは見た感じだとそんなに速く見えないのですが、ファインダーを覗きながら見るとかなり動きが早く感じ、フォーカスポイントを外さないように飛んでいる鳥を追い続けるのはかなり難しいです。

もちろん飛んでいる鳥を追いかけ続けるのは鍛錬も必要ですが、カメラのAF性能などカメラの性能も重要になってきます。

野鳥の飛翔シーンでの撮影では連写をすることが多くなるのですが、100%ピントの合っている写真を撮るのは至難の業です。2割から4割ぐらい成功ショットがあれば良い方なのではないのでしょうか。

そこで、今回は野鳥の飛翔シーンを撮影するのに少しでも成功ショットの確率を上げる為に必要なカメラの性能と、おすすめのカメラを考えていきたいと思います。

 

野鳥の飛翔シーンを撮るのに必要なカメラの性能

 

野鳥の飛翔シーンを撮るのにどのような性能が必要か考えていきたいと思います。

 

AFが速い

最初にも書きましたが、野鳥が飛んでいる姿は思いのほか速いです。AFが合うのが遅かったら、ピントが合う前に鳥がはるか遠くに行ってしまいます。上手くファインダー内に野鳥の姿を捉えてシャッターを切ることができても、AFが遅かったらピンボケ写真を量産させてしまいます。

 

AFの追随性能が良い

当たり前ですが、飛んでいる鳥は絶えず動いています。飛んでいる鳥にピントを合わせることができても、フォーカスポイントを外れてしまうとピントも外れてしまいます。

飛んでいる鳥をAFポイントから外さないように追いかけるのは腕も必要ですが、100%ピントを外さないように飛んでいる鳥を追いかけ続けるのはプロでも難しいと思います。そこでカメラのAFの追従性能の高いカメラが野鳥の飛翔シーンの撮影では重宝します。

仮にピントを外してしまっても、フォーカスポイントに再び飛んでいる鳥を捉えることができれば素早くピントを復帰させることができます。

飛んでいる鳥にピントを早く合わせられ、そのピントを合わせられ続けることの出来る追随性能の高さと、ピントを外しても再び被写体を捉えることで素早くピントを復帰させることが出来るAF性能の高さが必要になります。

 

高速連続撮影

飛んでいる鳥の決定的な瞬間を写し止めるには最低7コマ/秒以上の連写性能が理想です。出来れば10コマ/秒の連写性能があれば、羽を広げて飛んでいる姿などを写せる確率が高くなります。

 

光学ファインダー

好みが分かれるかもしれませんが、野鳥の飛翔シーンの撮影では光学ファインダーの方が向いていると感じています。鳥が飛んで来るのを待っている時にスリープ状態になっている時も光学ファインダーなら、AF-ONボタンやシャッターボタンを半押ししてピントを合わせようとすると、すぐ復帰してタイムラグ無く撮影することができ、シャッターチャンスを逃す可能性が低くなります。

一方の電子ファインダーはほんの1秒ぐらいですがタイムラグがあり、これが思いのほか長く感じられストレスになってしまいます。復帰を待っている1秒の間に飛んでいる鳥は、はるか遠くに行ってしまいシャッターチャンスを逃すリスクが高くなってしまいます。

 

ミラーレスカメラの野鳥撮影について

先程、野鳥の飛翔シーンでは光学ファインダーが向いていると書きましたが、ミラーレスカメラで白鳥の撮影などしている人も多くなっています。白鳥の飛翔シーンもミラーレスカメラで撮っています。

ソニーやオリンパスは素晴らしい望遠レンズがラインナップされていて、高速連続撮影では一眼レフカメラより優れているミラーレスカメラが多く出ています。ミラーレスカメラが動体撮影に向いていないというのは少し前の話でした。

ミラーレスカメラの弱点であったAFの追従性能やスリープ状態からの復帰までのタイムラグなど改善されてきています。

キヤノンやニコンもミラーレスカメラの望遠レンズをこれから発売します。光学ファインダーと電子ファインダーのメリットとデメリットをちゃんと理解して、カメラを検討する必要があります。

 

 

 

 

高感度画質

高感度は必ず必要な物ではありませんが、高感度に強いと曇り空や夕方などの暗い中での撮影でシャッタースピードを速くして撮影することができます。シャッタースピードを速くすることが出来れば手ブレや被写体ブレを防ぐことができます。

 

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どのカメラが野鳥の飛翔シーンの撮影に向いているのか

 

野鳥の飛翔シーンを撮るのに必要な性能はAF速度が速く、またAF追随性能が高く、そして高速連続撮影が出来るカメラが理想です。もう一つ、高感度にも強ければ言うことはありません。(ここでは、光学ファインダーについては考えません。)

これらの性能を満たしているカメラは、ミドル機クラス以上の機種になります。一眼レフカメラなら、ニコンのAPS-C機ならD7500やD500。フルサイズ機ならD6やD5、D850です。キヤノンのAPS-C機なら、90Dや7DM2です。フルサイズ機なら1DX3、1DX2と5DM4です。

動体撮影に特化されたカメラは、D6、D5、D500、1DX2、1DX3、7DM2ですが、7DM2は高感度には弱い印象です。ISO3200が許容範囲ではないのでしょうか。また、フルサイズフラグシップ機の新機種が発売され、D5と1DX2の価格が下がることが予想されます。D5も1DX2も十分な性能のカメラなので、在庫が無くなる前に購入を検討するのもいいのではないでしょうか。

ミラーレスカメラなら、ソニーのα9シリーズとオリンパスのOMD-EM1シリーズがAF性能など高いです。ただ、オリンパスのカメラはセンサーサイズがAPS-Cより小さいマイクロフォーサーズというセンサーを使っていますので、高感度は少し弱いかもしれません。

 

 

もちろん、これ以外のカメラでも野鳥の飛翔シーンを撮ることができすので、予算や自分のメイン被写体を考えて機種を検討する必要があります。僕は、野鳥撮影以外にも動体撮影がメインなので、思い切って昨年にD5を購入しました。

 

 

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まとめ

 

野鳥の飛翔シーンを撮影するのに必要なカメラの性能とおすすめのカメラをご紹介しました。野鳥の飛翔シーンをピントを合わせ続けて撮影するのは難しく、カメラの性能にも依存する部分もあります。

ここで紹介したカメラはミドル機クラス以上のカメラですので、カメラボディ単体でも10万円を越えるカメラばかりです。野鳥撮影の定番レンズである600mm以上の超望遠レンズと合わせると、30万円以上の出費になってしまいます。

ここでは、あくまで野鳥の飛翔シーンを撮るのに失敗写真を少しでも減らすことに重点を置いていますので、参考に見てもらえたらと思います。あまり、機材にこだわらず自分の気に入ったカメラで野鳥の飛翔シーンの撮影にチャレンジしてみてください。

 

 

 

 

この記事を書いた人
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カイツブリン
長野県松本市在住です。長野県の中信地方で野鳥撮影を中心に一眼レフカメラを趣味として楽しんでいます。
長野県の色々な情報を発信していきたいと思います。
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