体育館でスポーツ撮影に挑戦してみよう。カメラ設定と撮影マナーについて

ワールドカップのバレーボールの大会が盛り上がっています。女子の大会が終了し、日本は5位で全日程を終了いたしました。

テレビ中継を見ていると、一眼カメラで試合を撮影している人をよく見かけました。僕も、子供の卓球の試合を撮影するのですが、体育館での撮影ではカメラの設定をきちんとしないとISO感度が高くなり過ぎて、ザラザラしたノイズの多い写真になってしまいます。

そこで今回は、体育館でスポーツ撮影をするにあたり、カメラの設定をどのようにすればいいのか、また、撮影マナーなどについて説明したいと思います。

 

体育館でのスポーツ撮影で気を付けなければならない設定

 

撮影モードをシャッタースピード優先モードに設定する

スポーツ撮影では、シャッタースピードによって被写体ブレや手ブレを抑制して撮影します。僕の経験では、シャッタースピードを1/250秒以上に設定すれば被写体ブレや手ブレを防ぐことができます。(中学生の卓球の試合の場合)

 

注意

ニコンD5と200-500mmF5.6との組合せの場合です。

一般的に手ブレしないシャッタースピードは1/焦点距離だと言われているので、撮影するスポーツによって色々試しながら撮影してください。

 

シャッタースピードとISO感度

カメラにとって体育館はとても暗い場所です。その為、より多くの光を撮像素子に届けようと、シャッタースピードが遅くなったり、ISO感度が高くなってしまいます。

シャッタースピードが遅くなることによって被写体ブレを起こし、ISO感度が高くなることによってノイズが発生してしまいます。シャッタースピードを速くして、ISO感度を低く設定できない場合は、思い切ってISO感度を高くして撮影しましょう。被写体ブレはどうにもなりませんが、ピントが合っていればノイズの多い写真でも試合の記録や思い出として残すことができます。

顔がブレてて誰?という写真よりはいいですよね。

 

オートフォーカスはAF-Cに設定して連写をして撮影する

スポーツ撮影では、被写体が常に動いています。必ずピントが追従するAF-Cと連写モードにして撮影しましょう。連写で撮影すると決定的なシーンを撮ることができます。

 

フリッカー低減機能をONにする

フリッカー低減機能は、中級機以上の機種にしか搭載されていないことが多いですが、お使いのカメラにフリッカー低減機能が搭載されていたらONにしときましょう。

ここでは詳しく説明しませんが、照明の点滅のばらつきを抑えて一定の明るさで撮影することができます。フリッカー低減機能は、本当に重宝する機能です。フリッカー低減機能をOFFにしていると、いいシーンが撮影できても写真が暗くなったり、明るくなったり露出が安定しません。。

 

注意

フリッカー低減機能をONにしていると、連写スピードが遅くなることがあります。
スポンサーリンク

体育館でのスポーツ撮影では明るいレンズが必要なのか

体育館の照明は、人間の目には明るく見えてもカメラには暗く見えてしまい被写体ブレを抑えようとシャッタースピードを速くすると、ISO感度が高くなってしまいノイズだらけのザラザラした写真になってしまいます。ISO感度を低くすると、シャッタースピードが遅くなり被写体ブレや手ブレを起こしてしまいます。

 

 

体育館のようなカメラが暗いと感じる場所でISO感度を下げて、シャッタースピードを速くして撮影しようとすると明るいレンズが必要となってきます。体育館でのスポーツ撮影では、70-200mmF2.8の望遠レンズが定番レンズと言われています。俗に言う大三元レンズと言われているレンズです。

しかし、F2.8通しの望遠レンズは20万円以上するので、簡単に購入できるレンズではありません。僕は、卓球の試合を撮影する時は、大三元レンズを使って撮影しているわけではありません。僕が卓球の試合を撮影する時に使用するレンズは、ニコンの200-500mmF5.6の最小F値が5.6のレンズです。

 

豆知識

F2.8通しの広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズを大三元レンズと言います。麻雀の役満大三元にちなんでF2.8通しのレンズを3本揃えるのが難しいことを例えています。
僕の結論は、体育館でのスポーツ撮影で明るいレンズは必要ではないと思っています。決して大三元レンズを買えないひがみではないですよ。
スポンサーリンク

明るい望遠レンズが無くても体育館でスポーツ撮影はできる

 

高感度に強いカメラや一脚を使用することで、明るいレンズが無くても体育館でスポーツ撮影することは可能です。一般的に高感度に強いカメラはフルサイズです。D5やZ6は、ISO12800でもノイズの少ない写真を撮ることができます。最近では、APS-Cのセンサーサイズのカメラでも高感度に強いカメラが出ています。新発売になったキヤノンの90Dは、あるカメラ雑誌のレビューによるとISO12800でもノイズが少ないと言っています。

 

 

一脚を使用できる場所なら、一脚を使用すれば多少、シャッタースピードを遅くしても手ブレを抑えることができす。三脚を使用できればいいのですが、体育館で三脚は使用できない場所が多いと思います。一脚を使用して少しでもシャッタースピードを遅くできればISO感度も低くして撮影できます。

 

注意

一脚を使用する時は、周りの観客の迷惑にならないよう注意しましょう。
また、小三元と呼ばれるF4通しのレンズの使用でも、多少はシャッタースピードを遅くしてISO感度を低くして撮影することができます。大三元レンズと比べると役半額の価格で購入できます。一般的なF4通しの望遠レンズは、70-200mmF4です。

撮影する時はマナーを守ろう

 

スポーツの種類や大会によっては、フラッシュや一脚、三脚の使用が制限されている場合があります。大会本部から注意されないよう、マナーを守って撮影してください。ちなみに、中学の卓球の試合では、フラッシュ撮影は禁止されています。

また、周りの観客の観戦の邪魔にならないように思いやりを持って撮影しましょう。たまに、通路に立って撮影している人がいますが、後ろに座っている人は試合が見えません。

 

まとめ

体育館でのスポーツ撮影についてカメラ設定やマナーについて説明させていただきました。中学の卓球の試合だと動きがそんなに速くないので、まだいいのですがバレーボールやバスケットボールなど動きが速いスポーツだとシャッタースピードに注意しないと被写体ブレをしてしまいます。

シャッタースピード、ISO感度などの設定を上手にこなして、良いシーンが撮影出来た時は、ガッツポーズをしそうになってしまいます。

スポーツシーンで自分だけの決定的な瞬間を撮るために、スポーツ撮影にチャレンジしてみてください。来年には、東京オリンピックが開催されますよ。

 

カイツブリン
卓球の試合の作例を掲載したかったのですが、顔や学校がばれてしまうので掲載を見送りました。
この記事を書いた人
userimg
カイツブリン
長野県松本市在住です。長野県の中信地方で野鳥撮影を中心に一眼レフカメラを趣味として楽しんでいます。
長野県の色々な情報を発信していきたいと思います。
スポンサーリンク
おすすめの記事