
昨年の冬から安曇野市にある御宝田遊水池でコハクチョウを撮影しています。望遠レンズでコハクチョウを撮影しているのですが、御宝田遊水池の背景には北アルプスの山々が聳え立っています。
望遠レンズだと御宝田遊水池を泳ぐコハクチョウと北アルプスの山々を絡めて撮影できないため、望遠レンズを家に置きD5にAF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VRの広角レンズを付け撮影してきました。
標準ズームレンズを持っていないため、広角レンズで撮影しましたが、画角が広くアルプスの山が見た目より遠くに写り、コハクチョウも小さく写ってしまいました。
そこで今回は、ニコンの16-35mm F4で撮影したコハクチョウとアルプスを絡めた写真を紹介し、御宝田遊水池でコハクチョウとアルプスを絡めて撮影するのに最適なレンズは何かを考えていきたいと思います。
AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VRで撮影した御宝田遊水池の白鳥とアルプス
それでは、最初に16-35mmF4で撮影した御宝田遊水池のコハクチョウとアルプスの写真を紹介します。
24mmで撮影した御宝田遊水池です。夕方に撮影したのですが、24mmだとコハクチョウも小さく写り背景のアルプスの山も遠くに写ってしまい、アルプスの山の状況も分かりづらくなってしまっています。ただ、空を広く写せてるので雲の形や空の色が印象的な状況なら広角側で撮影してもいいかもしれません。
35mmで撮影しました。24mmに比べコハクチョウが近くに写り、アルプスの山にある雪も分かります。
35mmの画角を1.5倍にクロップ撮影して52.5mm相当で撮影しています。35mmに比べて池の向こうの芦原が近くに写っています。コハクチョウが追いかけっこして遊んでいる様子とアルプスの山を一緒に撮ることができました。
御宝田遊水池から300m程上流に行った川原で撮影しました。この写真もクロップ撮影で52.5mm相当で撮影しています。川を泳ぐコハクチョウと背景のアルプスと工場の煙突の煙を一緒に撮ることができました。
35mmから50mm前後の焦点距離だと御宝田遊水池を泳ぐコハクチョウとアルプスと空を一緒に撮ることができますが、コハクチョウをもう少し大きく写そうとすると、70mmぐらいの中望遠域が丁度いいと思います。
御宝田遊水池で白鳥とアルプスを撮影するのに最適なレンズは
今回、初めて広角レンズで御宝田遊水池を泳ぐコハクチョウとアルプスを絡めた撮影を楽しみました。24mmから50mmぐらいで撮影した写真は上で紹介しましたので、それ以外の焦点距離でコハクチョウとアルプスを絡めた撮影が出来るのか考えたいと思います。
24mmから100mmぐらいまでの標準ズームレンズ
ニコンだと24-120mmF4、キヤノンだと24-105mmF4L、シグマにも同等の焦点距離のレンズがあります。白鳥をアップで狙うのではなく、アルプスを背景として入れて、白鳥をある程度の大きさで撮ろうとすると70mmから100mmぐらいまでの焦点距離が最適です。
広角側を使うと空を広く入れたり、御宝田遊水池をダイナミックに撮影できるため広角側で撮影するのもおすすめです。コハクチョウが小さく写ってしまいますが、主題をどちらかにするのかによって広角側か中望遠側か決めればいいと思います。
70mmから300mmの望遠レンズ
白鳥をアップで撮影できて、アルプスの背景も入れたいシーンには中望遠域から望遠まで撮影することができるレンズがおすすめです。70mmで白鳥とアルプスを絡めた撮影をして、300mmで白鳥をアップで撮影することができます。
各社、70-200mmや70-300mmの焦点距離のレンズが豊富に販売されています。僕が使っている200-500mmだと、アルプスの背景を入れて撮影することができません。レンズ交換をしたくないのなら、70-300mmの望遠レンズを使って撮影することをおすすめします。
結局、超望遠レンズでの撮影はどうなのか
ニコンの200-500mmやシグマやタムロンから出ている150-600mmなどの超望遠レンズでの白鳥の撮影はおすすめできないのか?決してそんなことはありません。
超望遠レンズが必要な撮影シーンは、遠くにいる白鳥を撮る時や飛翔シーンなどです。特に飛翔シーンではタイミングが良ければアルプスを背景にした写真を撮ることができます。
実際に御宝田遊水池で白鳥を撮影するカメラマンは、超望遠レンズを使っている人が多いです。
まとめ
御宝田遊水池で白鳥とアルプスの山を絡めて撮影するのに適したレンズについて考えてみました。撮影シーンによって広角から望遠レンズまで使った幅広い撮影が楽しめる場所だと改めて教えられました。
コハクチョウが御宝田遊水池に滞在しているのは、残り2カ月程です。3月中旬から下旬にはシベリアに帰ってしまいます。今時期はアルプスの山頂に雪があり、その姿も綺麗です。ぜひ、広角から超望遠レンズでコハクチョウの仕草やアルプスの山を絡めた撮影を楽しんでください。
もちろん、コハクチョウを見に来るだけでも歓迎ですよ。小さなお子さんもコハクチョウの姿に興奮して見ています。