ニコン ミラーレスカメラZ7とZ6は動体撮影で使えるのか検証する

Canon EOS 5D MarkⅣで一眼レフライフを満喫しているカイツブリンです。

ニコンのミラーレス一眼カメラであるZ7とZ6が2019年5月16日にファームウェアVer.2.0がダウンロード開始となりました。

瞳AF搭載など動体を撮影する方にとっては、非常に待ち望んだバージョンアップではないでしょうか。

発売された時のZ7とZ6は、AFなど正直に言って動体撮影では物足りないスペックでした。しかし、このバージョンアップによって動体撮影に強くなり動体撮影をする方も購入を迷うと思います。。

今回は、アップデートの内容と動体撮影でZ7/Z6は使えるようになったのか、僕の使っている5DM4と比較してお話ししたいと思います。

 

注 意
実際にZ7/Z6を購入しての記事ではありません。あくまで僕の主観でのお話しになりますので、それが嫌な方はスルー願います。
Z6を購入して初めて野鳥撮影で使ってみた感想を書いていますので、よかったら読んでみてください。

ファームウェアVer2.0の内容

 

瞳AF

人物の瞳を検出して瞳にピントを合わせやすくする「瞳認識」が搭載になりました。顔の手前に障害物がある場合や動いている人にも、しっかりと瞳にピントを合わせ続けます。また、ピントを合わせたい瞳を選ぶ事もできます。

 

低輝度検出を強化

AFの低輝度検出限界値が、Z7は-1EVから-2EVに、Z6は-2EVから-3.5EVに拡張しました。より暗いシーンでも、迅速なAF撮影が可能になっています。

「ローライトAF」も、Z6は-6EVまで拡張され、他のフルサイズミラーレスカメラでは不可能な暗さでもAF撮影ができます。

 

ローライトAFとは?

ローライト機能をオンにする事で-6EVまでの暗さまでAF撮影が可能になります。(Z6)

全コマ露出追従、高速連続撮影の進化

高速連続撮影(拡張)で、AEもAF同様すべての撮影コマで追従します。明るさが変化するシーンでも、すべての撮影コマでピントが合った適性露出の画像が得られます。

 

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Z7/Z6 動体撮影能力を5DM4と比較する

瞳AF

Z7/Z6に搭載された瞳AFは、5DM4では搭載されていません。顔認識は搭載されていますが、ピントが顔のどこに合うか分かりません。

ポートレート撮影では、瞳にピントを合わせるのが基本となります。

ポートレート撮影ならZ7/Z6が優位となります。

低輝度限界

5DM4の低輝度限界は-3EVです。Z7は-2EVなので5DM4の方が暗い場所でのAF撮影が可能です。Z6は-3.5EVなので、若干ですがZ6のほうが有利です。ローライト機能をONにする事で-6EVまでの暗所撮影が可能なので、Z6が暗所撮影では頭一つ飛びぬけている感じです。

 

暗所撮影優位順位

Z6>5DM4>Z7となります。

高速連続撮影

 

  • Z7               約9コマ/秒
  • Z6               約12コマ/秒
  • 5DM4          約7コマ/秒

 

Z6/Z7は、バージョンアップによってAF・AE追従でも高速撮影が可能になりました。5DM4の7コマも遅い方ではないと思いますが、見劣りがしてしまいます。

バージョンアップ前は、5.5コマ/秒だったのでかなりの進化ですね。

 

フォーカスポイント

AFエリアは、Z7/Z6の方が圧倒的に広いです。

フォーカスポイントがZ7が493点、Z6は273点です。対する5DM4は61点です。特にZ7は、広い範囲でAFが可能です。5DM4は、一眼レフとミラーレスの違いはありますが、かなり見劣りします。

 

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Z7/Z6は動体撮影で使えるか

上の写真は、5DM4で撮影しています。Z7/Z6でもこういう写真が撮れるかと、動体撮影で一眼レフを使っている人がZ7かZ6に買い替えても後悔しないか検討したいと思います。

 

買い替えをオススメする人

  • お子さんなど動く人を撮る方
  • 飛行機や電車など被写体が大きいものを撮る方
  • Fマウントの望遠レンズを持っている方
  • EVFに違和感のない方

 

今回のバージョンアップによって動体撮影に強くなったと感じます。動きの遅い被写体や動きの読める被写体では問題なく撮影できると思います。

Zマウントのレンズが少ないので、FTZマウントアダプターを使ってFマウントのレンズを使うことが多くなると思います。アダプターを使うとAFの初動が遅くなるようです。

動体撮影でAFの初動が遅いのは、致命的になるかもしれません。飛行機を撮ろうとしてピントを合わせようとしても、ピントが合わないで飛行機がはるか先に行ってしまう事もあるかもしれません。

野鳥などの動きの早い被写体には向いてないんじゃないかと思います。ただ、上の写真のような白鳥や鷺など被写体が大きく飛行ルートが解りやすい鳥は撮れると思います。

かわせみや燕の飛翔写真は、5DM4でも難しいです。

 

POINT

ピントの合う速さは一眼レフの方が少しだけ優位です。

動体撮影した時のEVFの見え方も気になる方がいるかもしれません。特に一眼レフを使っている人は、パラパラ漫画みたいに被写体がカクカクした動きになっているのが気になる人が多いと思います。僕がミラーレスに変えれない理由がこれです。

 

僕がZ7/Z6に買い替えするか

 

結論から言うと代替しません。しかし、心が揺れています。

 

僕がZ7/Z6に代替しない理由
  • FTZアダプターを使った時のAFの初動の遅さが気になる
  • Fマウントレンズを持っていない
  • 7DM2,1DXM2,5DM4の後継機が気になる

 

おそらく来年の2月頃まで待てば、キヤノンの一眼レフの後継機に何らかの発表があるのではないかと考えております。特に7DM2と1DXM2の後継機には期待しています。(後継機が出ないという噂もありますが・・・)

もし、2月頃まで待って後継機がでないようであればソニーかニコンのミラーレスに買い替えると思います。動体撮影でのミラーレスカメラはソニー一択でしたが、このバージョンアップでニコンも購入候補になりました。

 

まとめ

 

高速連続撮影速度やフォーカスポイントなどZ7/Z6の方が優位な点もありますが、AFの追従性能とか未知数の物もあります。

先ほども書きましたが、これから東京オリンピックに向けてキヤノンもニコンも新機種を発売されると予想されます。そのスペックを見てから代替か買い増しを検討してもいいと思っています。

今回のバージョンアップでZ7もZ6も魅力的な機種になりましたが、もうしばらくは5DM4を使い続けようと思います。

 

この記事を書いた人
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カイツブリン
長野県松本市在住です。長野県の中信地方で野鳥撮影を中心に一眼レフカメラを趣味として楽しんでいます。
長野県の色々な情報を発信していきたいと思います。
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