電車撮影での流し撮りのやり方と練習方法を初心者なりに考えます

松本市の南部公園で久しぶりに電車を撮影して流し撮りにも挑戦してみましたが、結果は散々でした。流し撮りはぶっつけ本番で上手くできるほど甘くはなかったです。

南部公園は、電車撮影の練習にはいい公園だと思います。特急あずさだと走行スピードが早く流し撮りは難しいですが、シャッター速度を早くすればそんなに難しくはありません。しかし、シャッター速度を早くすると被写体ブレや手ブレのない写真を撮れますが、背景が流れているような臨場感を表現する事ができません。

今回は、普通列車で流し撮りをした成功(と言えるかは微妙ですが)写真と失敗写真を紹介し流し撮りの方法と練習方法をお話したいと思います。

 

 

流し撮りをする時の撮影モード

 

シャッター速度優先モード

シャッター速度優先モードは、シャッター速度を自分で決めてF値(絞り値)はカメラが自動で決めるモードです。流し撮りは、シャッター速度を遅くして背景が流れるような動きを表現します。

流し撮りをする時はシャッター速度が重要になるので、シャッター速度優先モードが流し撮りをする時の基本となります。

 

マニュアルモード

マニュアルモードは、シャッター速度とF値を自分で決めるモードです。自分で露出も決めるので自分の表現したい写真を撮る事ができます。

マニュアルモードでも一番最初に決めるのは、シャッター速度になると思います。自分の表現したい背景の流れ具合をイメージしてシャッター速度を決めてからF値とISOを自分で調整して自分の表現したい写真を撮ってください。

 

絞り優先モード

絞り優先モードは、F値を自分で決めてシャッター速度をカメラが自動で決めるモードです。

絞り値を決めてシャッター速度を確認した時に速いシャッター速度の時は、ISO感度を下げてシャッター速度を遅くします。特別な意図が無い時は、絞り優先モードでの流し撮りはおすすめしません。

 

下の記事で撮影モードの説明をしていますので、参考にしてみてください。

 

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流し撮りのやり方

 

シャッター速度を決める

まず流し撮りをする時は、シャッター速度を決めなければなりません。

高速シャッターで撮影すると、背景が止まってしまい電車が走っている動きを表現する事ができません。背景が流れているように撮影する為には、シャッター速度を遅く設定する必要があります。

 

POINT

電車の速さによってシャッター速度が変わりますが、流し撮りのシャッター速度の基本は1/25秒ぐらいです。
流し撮りの練習は、1/250秒から始めて慣れてきたら徐々にシャッター速度を遅くしていきましょう。

ピントを合わせる

電車が走って来てからピントを合わせたのでは、ピントが合う前に電車が通過してしまう可能性があります。そうなると撮影する事ができません。

流し撮りをする時にピントを合わせるテクニックとして置きピンという方法があります。置きピンとは、電車が通過する場所に予めピントを合わせておく事です。

線路や線路の脇にある小石などに予めピントを合わせておき電車が来たらシャッターを切りはじめます。置きピンをする事で電車にピントが合った写真を撮る事ができます。

 

手振れ補正

 


上の写真は、手振れ補正をOFFにして撮影しました。1コマ目から見事に手振れしています。完全な失敗写真です。

 

ほとんどのレンズには、手振れ補正が付いています。流し撮りをする時に手振れ補正は切ったほうがいいのか迷うところだと思います。

僕が撮影した経験では手振れ補正を切って撮影した時は、全滅でした。手振れ補正をONにした時は、1割から2割ですが見られる写真が撮れました。

結果として流し撮りをする時は、手振れ補正をONにした方がいいです。

 

POINT

高級な望遠レンズには、流し撮りモード用の手振れ補正機能が付いているレンズがあります。モード1が通常の手振れ補正でモード2が流し撮り用の手振れ補正の事が多いです。流し撮り用の手振れ補正が付いているなら、積極的に使っていきましょう。

 

カメラを振る

シャッター速度を設定して置きピンをしたら、後は電車が来るのを待つだけです。電車が来たらシャッターを切りながら、電車に合わせてカメラを振ります。

この時にカメラが斜めになっていると水平が取れていない写真になってしまいますので、カメラを水平に構えながらカメラを振るのがコツです。

上手く撮れれば電車にはピントが合っていて、背景が流れている写真を撮る事ができます。最初は、カメラを水平に構えてカメラを振るのは難しいと思いますが、練習あるのみです。

 

お詫び

自分も上手く撮影できないのに偉そうに講釈を垂れて申し訳ありません。

構図

慣れないうちは電車が真ん中にくる日の丸構図になるのは仕方ないと思います。構図を考えるより上手に流し撮りをできるようになるよう何回も撮影にチャレンジしましょう。

上手に流し撮りをできるようになったら、その時に構図を考えて日の丸構図から脱却しましょう。

 

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初心者の流し撮りの写真を紹介

上の写真は、シャッター速度優先モードでシャッター速度を1/25秒に設定して撮影しました。流し撮り初心者がいきなり1/25秒のシャッター速度で流し撮りをしたのは完全に失敗でした。先程も書きましたが、最初は1/250秒から練習するのがいいと思います。

一番上は、1コマ目の写真です。電車の前面はピントが合っていますが、前以外の車両も流れてしまっています。電車のスピードに対してシャッター速度が遅いのが原因だと思います。

電車の速度に合わせてシャッター速度を見極めなければならないので、何回も同じ場所で撮影して感覚を掴むしかないかなと感じています。

上から2番目の写真は、2コマ目です。1コマ目と違い扉にピントが合ってしまいました。カメラを振るスピードが遅いのが原因だと思います。

一番下の写真は、4コマ目です。完全にピントが外れてブレブレの写真になってしまっています。電車のスピードが思いのほか早く完全に振り遅れています。

 

流し撮りをしての感想

電車のスピードが思っていたより速くカメラを振るのが電車のスピードに追いつけませんでした。シャッター速度を変えつつ何回も失敗して流し撮りの感覚を掴むのが成功への近道だと思いました。

まとめ

 

  • シャッター速度を決める
  • ピントを合わせる(置きピンをする)
  • 手ぶれ補正を決める
  • カメラを振りながらシャッターを切る

 

流し撮りのやり方を再度、まとめてみました。最初は、失敗が多いと思いますが上手くいくまで根気よく練習してください。

 

流し撮りの練習方法

  • シャッター速度は1/250秒からはじめて、徐々にシャッター速度を遅くする
  • 電車のスピードに合わせてカメラを水平に振る

 

シャッター速度は、1/25秒で上手く撮れるようになるのが目標です。動きのあるダイナミックな写真になると思います。

カメラを水平に振るのも難しいですが、何回も練習してマスターしたいと思います。

この記事を書いた人
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カイツブリン
長野県松本市在住です。長野県の中信地方で野鳥撮影を中心に一眼レフカメラを趣味として楽しんでいます。
長野県の色々な情報を発信していきたいと思います。
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