
デジタルカメラは小さな記録メディアに何千枚もの写真を記録できるため非常に便利ですが、ちょっとしたミスや事故で今まで撮りためてきた大切な写真を一瞬で失う危険性があります。
大事なデーターはきちんと管理しておくことが重要です。万一、今日パソコンが壊れてしまっても大丈夫なように常に万全の管理体制を作っておきましょう。
どの記録形式で撮影するか
今の一眼カメラは、撮影した写真をJPEGかRAWもしくはJPEG+RAWで記録メディアに保存することができます。一部の上級機ではダブルスロットになっているため、JPEGとRAWとに分けてそれぞれの記録メディアに保存することができます。
しかし、入門機はシングルスロットの機種が多く、JPEGとRAWの両方の形式で保存すると、すぐ記録メディアの容量がいっぱいになってしまいます。
撮影後はパソコンにデーターを写し、出来ればHDDにバックアップしてください。もし、パソコンへのデーターを写し忘れてしまうと、次の撮影の時に記録メディアがいっぱいになって最悪撮影できなくなってしまいます。
画像データーは外付けHDDにバックアップを作っておく
SDカードなどの記録メディアはデーターの長期保管に向かないですし、紛失やうっかり消してしまうリスクがあるため、撮影後は必ずパソコンにデーターを移し、さらに外付けHDDに同じデーターをコピーしておきましょう。
HDDは高価な物は必要なくバッファローのHDDは手のひらサイズで持ち運びも便利です。僕の使っているバッファローのHDDは1TBの容量で9,000円ぐらいでした。D5の2000万画素クラスのカメラなら1TBで十分です。D850などの画素数の多いカメラ向けに2TB、3TBのHDDも販売されています。
画像の保存にはLightroomがおすすめ
僕は、前にJPEGで撮影してRAW現像に頼らないよう撮影していくと言いましたが、今はRAWで撮影してLightroomに現像後のRAW画像を保存し、HDDにLightroomで現像してファイル変換をしたJPEGの画像を保存しています。
Lightroomは有料の画像編集ソフトですが、写真の管理にも優れています。写真をフォルダーに分けて、さらにフォルダーの中にアルバムを設定して写真を管理します。例えば野鳥撮影のフォルダーを作成し、そのフォルダーの中に「千鹿頭池」や「御宝田遊水池」等の撮影地ごとのアルバムを作るという感じです。
Lightroomの写真を保存しているフォルダーです。簡単にフォルダー分けすることができます。
野鳥フォルダーの中のアルバムを表示しています。千鹿頭池で撮影することが多いので、撮影地の後に日付を入れています。
これで野鳥撮影のフォルダーを開けば撮影地のアルバムが並んで表示されます。同じ場所で撮影するなら、撮影地の後ろに撮影日を入れればタイトルが重複しないので、写真の管理がしやすくなります。
先程、Lightroomは有料と言いましたが、僕の使っているプランはLightroomとPhotoshopが使え、写真のデーターが1TBまで保存できます。このプランで月2,480円かかります。Photoshopが必要ないならLightroomの単体プランも用意されています。

RAW画像はLightroomにHDDにはJPEGの画像を保存
先程と重複しますが、撮影した画像はLightroomにRAW形式で保存し、HDDにはRAW現像後のデーターをJPEG形式に変換して保存しています。HDDにもRAWデーターで保存すればいいのかもしれませんが、RAWデーターは重く1TBのHDDがいっぱいにならないようにデーターの軽いJPEGで保存しています。
LightroomにRAWデーターはあるので、いつでも現像をし直すことも可能です。Lightroomのサービスが終了した時は画像データーがどうなるのかはわからないので、それが心配な人はパソコンに保存する方がいいかもしれません。パソコンとHDDでの保存でもバックアップを取っていることになります。
ブッファローのHDDはデーター復旧が可能
ブッファローのHDDは万一データーが消えてしまった時もデーターを復旧させることが可能です。HDDの他にUSBメモリーやSDカードなどのデーターが消えてしまった時も復旧が可能です。
データー復旧に関する診断や見積りは無料で、もし見積り金額が高いと感じた場合は断ることもできます。キャンセル後のHDDなどの返送料はバッファローの負担で返却してくれます。
データーの復旧ができるからバックアップを取らなくても大丈夫だという考えは危険です。復旧できないデーターもありますので、あくまでデーターの復旧はできる可能性があるという認識でいることが大事です。
まとめ
撮影した写真のデーターは、LightroomとHDDに保存するのがおすすめということをお話ししました。保存されている写真は、その時にしか撮れなかった写真です。絶景やお子さんの写真、スポーツの試合などいろいろあると思います。
僕はパソコンで写真のフォルダーの題名を変えようとして、間違って画像を消してしまったことが何回かあります。その時は、バックアップを取っておいて良かったと本当に思いました。
大切な写真が消えてしまってからでは遅いので、すぐバックアップを取るようにしましょう。