ニコンD6が発売されるので、D5との違いを比較してみます。

D5の後継機であるD6が3月に発売されます。昨年7月にD5を購入して、野鳥を主な被写体にして使っているのですが、AF性能の高さなど気に入って使っています。

D5を購入した時に、半年後にはD6が発売されることは予想できたのですが、早くニコンのフラグシップ機で野鳥を撮ってみたくてD6の登場を待たずにD5を購入しました。

まだD5を使い始めて7ヶ月ぐらいですが、D5を使っている僕からしてもD6がどのようなスペックで登場し、どのような進化を遂げているのか気になるところであります。また、キヤノンの1DX3の購入を考えている人もD6の出来栄えは気になるところではないのでしょうか。

 

 

今回は、D6とD5のスペックを比較し、D6がどのように進化したのか見ていきたいと思います。

 

D6とD5のスペック比較

 

D6とD5スペック比較
D6 D5
有効画素数 2082万画素 2082万画素
画像処理エンジン EXPEED5 EXPEED6
常用ISO感度 100-102400 100-102400
高速連続撮影 14コマ/秒 12コマ/秒
フォーカスポイント 105点 153点
選択可能フォーカスポイント 105点 55点
クロスセンサー 105点 99点
低輝度限界 -4.5EV -4EV
記録メディア CFexpressカード(ダブルスロット)XQDカード使用可 XQDカード(ダブルスロット)
寸法(WxHxD) 約160x163x92mm 約160x158.5x92mm
質量 約1450g 約1405g
Wi-Fi ×
GPS ×

 

 

スポンサーリンク

1有効画素数

https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d6/

D6の有効画素数は2082万画素です。2400万画素に増やしてくると予想されていましたが、D5と同じ2082万画素でスペックアップはありませんでした。

 

スポンサーリンク

2画像処理エンジン

https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d6/

D6の画像処理エンジンはEXPEED6を搭載しています。D5のEXPEED5より1代進化しました。

 

撮像素子からのダイナミックレンジの広い情報を情報量を維持しながら包括的に高速処理することで豊かな諧調を滑らかに表現。撮影後のレタッチなしで高品質な画像を実現しています。

 

レタッチなし高品質な画像を実現ということは、JPEGの撮って出しでも作品として十分通用するということでしょうか。D5ではダイナミックレンジの狭さが指摘されていましたが、それが改善されているのなら羨ましいです。

 

3常用ISO感度

 

常用ISO感度はD6もD5も100-102400で同じです。D5も高感度撮影は優れていますが、D6はEXPEED6との連携によりさらに高感度撮影に優れています。

 

4AF性能

 

 

https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d6/

D6は105点のフォーカスポイントで全点で選択可能です。105点全てのフォーカスポイントでクロスセンサーを搭載しています。そして、縦、横、3列ずつの一つ一つのフォーカスポイントがトリプルセンサーを配列しています。

D5は153点のフォーカスポイントですが、選択可能なのは55点です。また、クロスセンサーは99点です。

D6はAFエリアをD5比1.6倍の高密度でカバーし、より小さな被写体もより確実に捉えることができます。D5では小さな被写体ではAFが迷うことがありましたが、D6では改善しているようです。

 

5高速連続撮影

 

D6はAF/AE追随で約14コマ/秒の高速連続撮影が可能です。D5は14コマ/秒より2コマ/秒増やしてきました。

D5の12コマ/秒でも十分な性能でしたが、さらに高速連続撮影が可能になったことで野鳥の飛翔シーンの撮影で、より決定的な瞬間を撮れる確率が上がりました。

 

6低輝度限界

 

D6の低輝度限界は-4.5EV。一方、D5は-4EVです。僅かながらD6の低輝度限界が向上しました。

-3EVあれば暗い場所でもAFが合うと言われていますので、D6もD5も暗所でのAFは優れていて、そんなに大差ないと思います。

 

7記録メディア

 

D6はCFexpressカード対応のダブルスロットを採用しています。D5で採用されていたXQDカードより高速の書き込みが可能です。そして、D6はXQDカードにも対応しているので、D5でXQDカードを使っていた人は、新しくCFexpressカードを買わなくてもD6を使うことができます。

 

8操作性

 

https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d6/

D6とD5の背面ボタンの配置は同じですので、D5を使っていた人も戸惑うことなくD6を使うことができます。

また、D5では内蔵されていなかったWi-Fiが内蔵されているので、撮った写真をその場でスマホなどに転送するのが便利になりました。

 

9大きさ・重さ

https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/d6/

 

D6の寸法は、約160x163x92mm(幅x高さx奥行)、質量は約1450gです。D5と比べて約5mm高くなり、質量も約45g重くなりました。Wi-FiやGPSがペンタ部に内蔵されたことによる影響だと思われます。高さが5mm高くなったことで、カメラバックの収納性が気になるところであります。

 

まとめ

 

D6とD5のスペックを比較してみました。D5を使っている僕もD6がどのように進化を遂げているのか気になるところでありました。

D5からの進化を感じたことは、EXPEED6によるレタッチを必要としない画質と14コマ/秒の高速連続撮影です。

一方、153点から105点に減ったフォーカスポイントですが、選択可能なポイントが55点から105点に増え、フォーカスエリアも1.6倍に広くなりました。D6のAFを確実に強化してきました。

キヤノンの1DX3みたいな驚くようなスペックの向上は見られませんでしたが、D5をベースとしてしっかりと確実に堅実なカメラを出してきたなという印象で、素晴らしいカメラに仕上がっていると思います。

この記事を書いた人
userimg
カイツブリン
長野県松本市在住です。長野県の中信地方で野鳥撮影を中心に一眼レフカメラを趣味として楽しんでいます。
長野県の色々な情報を発信していきたいと思います。
スポンサーリンク
おすすめの記事