一眼カメラを中古購入する時にシャッター回数が知りたいという話

このブログを見に来ていただいている人は少なからずカメラに興味があり、カメラを購入してすでに撮影を楽しんでいる人やこれから一眼カメラの購入を検討している人がほとんどだと思います。

一眼カメラを中古で購入しようとしてマップカメラやカメラのキタムラなどのホームページを見ている人も多いと思います。僕は一眼カメラを中古で購入しようとして、マップカメラのホームページをよく見ていたのですが、結局、カメラボディを中古で購入したことはなく、今まで購入したカメラ全て新品です。

 

 

中古カメラを購入しなかった一番の理由は、販売されている中古のカメラがどれぐらいシャッターが切られているのか解らないからです。例えばニコンやキヤノンのAPS-Cのフラグシップ機であるD500や7DM2のシャッター耐久回数は20万回です。もし、中古購入したD500が15万回もシャッターが切られていたら、残り5万回しかシャッターが切れないことになります。

いくら外観が良くてもシャッター耐久回数に近い商品を買ってしまったら、絶対に後悔してしまいます。これが怖いので僕は中古でカメラボディを購入しないのです。

そこで今回はどうして中古カメラのシャッター回数を明記して販売しないのかその理由とシャッター回数を明記することによって消費者のメリットを考えてみたいと思います。

 

一眼カメラのシャッター耐久回数とは

 

これから一眼カメラを購入する人でシャッター耐久回数って何?という人もいると思いますので、最初にシャッター耐久回数について説明します。

一眼カメラは機械式でシャッター幕という物をシャッタースピードに合わせ可動させることによりイメージセンサーに光を取り込んでいます。機械式なのでいつ壊れるか解らないのですが、機種によってシャッター耐久回数が違います。

つまり、シャッター耐久回数とはカメラがどれぐらいシャッターを切ると壊れてしまうのかという目安の回数です。目安と書いたのは、耐久回数の前に壊れてしまうこともありますし、耐久回数を遥かに越えても壊れない物もあるからです。シャッター耐久回数は適当に決めているわけではなく、メーカーがテストを行い、その結果によって公表しています。(一部公表していない機種もあります。)

 

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メーカー、機種によってシャッター耐久回数が違う

 

シャッターの耐久回数はメーカーや機種によって違います。

フラグシップ機であるニコンのD5やキヤノンの1DXM2は40万回。ミドル機であるニコンD850は20万回。キヤノンの5DM4は15万回。エントリー機はメーカー未公表ですが、5万回~10万回だと言われています。

このように、機種によってシャッター耐久回数が違うのがわかると思います。値段の高いフラグシップ機と値段の安いエントリー機を比べると30万回もシャッター耐久回数が違います。まあ、その分価格も全然違いますけどね。

また、ミドル機だとニコンとキヤノンでもシャッター耐久回数が違います。一般的にニコンの方がシャッター耐久回数が多いと言われています。実際にD850と5DM4とでは5万回も違いますね。

 

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中古カメラの商品情報について

 

中古のカメラ販売店は大抵次の情報が明記されています。外観の状態、ファインダー内のゴミやカビ、イメージセンサーの状態、付属品の状態などです。ファインダーやイメージセンサーに問題が有れば明記される感じです。

マップカメラで中古カメラの商品情報を見ると、新同品、美品、良品、並品、難有品の順に商品の画像が表示され、その画像をクリックすると商品詳細を見ることができます。このランク分けは外観やイメージセンサーの状態などで分けられており、販売店の基準によって決まります。

商品詳細を見ると外観の状態、付属品の状態、イメージセンサーに傷などがあれば明記されています。外観の状態は画像で確認することもできます。また、お店に行ける人は、店頭でも確認することができます。

 

シャッターの使用回数は明記されていない

 

外観の状態などは詳しく明記されているのですが、シャッター回数は明記されていません。気になる商品があれば問い合わせたら教えてくれるのかもしれませんが、僕は教えてくれないと思っています。

 

カメラボディにシャッター回数が表記されない

一眼カメラのボディにはシャッター回数が確認できるメニューがありません。バッテリー状態を確認できるメニューがあるのですが、そこにシャッター回数は表示されますが、バッテリーを交換するとシャッター回数もリセットされます。つまり、一回のバッテリー交換で何枚写真を撮ることができたのかが解るだけなのです。これが、中古カメラを販売する時にシャッター回数を表示しない理由です。

 

シャッター回数はカメラボディに記録されている

実はシャッター回数はカメラボディ内に記録されています。シャッター回数を確認する方法は、メーカーのサービスセンターに送って(持って行って)調べてもらうか、自分で調べるかです。自分で調べる方法はいろいろあるのですが、無料のフリーソフトを使って簡単に調べることができるのです。

つまり、中古カメラ販売店はシャッター回数を明記しようと思えばできるのです。正確な情報かは解りませんが、一つの目安にはなるはずです。

 

中古カメラの商品情報を掲載する際の提案

 

中古カメラの商品情報を掲載する際にシャッター回数を明記できない法律的な問題があるのかもしれません。もしくは、カメラメーカーの圧力がかかっている可能性もあります。(そんなわけ無いと思いますが)

シャッター回数を明記できないのなら、一つの目安としてルール作ればいいのではないのでしょうか。下記はほんの一例です。

 

中古カメラの商品情報掲載の一例
状 態 外  観 シャッター回数
新同品 ほとんど使用されていない綺麗な物、もしくは未開封品 100回以内
美品 多少の使用感があるが、外観が綺麗な物 シャッター耐久回数の20%以内
良品 通常使用での程度良好な物 シャッター耐久回数の21%~50%以内
並品 外観は綺麗ではないが、使用上問題無い物 シャッター耐久回数の51%~70%以内
見切り品 外観は並品と同等だが、シャッター回数が耐久値に近い物 シャッター耐久回数の71%~100%以内
難有品 一部不具合箇所や機能的制限があり、撮影に支障ある物 シャッター耐久回数オーバー

 

シャッター回数を明記できないのなら、上記のように分けると購入時の目安になると思います。例えば外観は美品の条件に当てはまるが、シャッター回数が良品の条件なる場合は良品表示となります。

シャッター耐久回数が20万回のD500を例にとるとシャッター回数が42000回から10万回の間ということが解るわけです。これはほんの一例ですが中古カメラの購入を検討している人は、シャッター回数がどれぐらいなのか全く解らない状況から一つの目安を得られるようになるわけです。

 

中古カメラはサブカメラの購入にする

 

現在は中古カメラのシャッター回数が明記されていないので、メインカメラを中古で買うのはおすすめしません。なぜなら、シャッター回数の多いカメラを購入してしまう可能性があるためです。

あるレビューで1DXM2の美品の中古を購入したらシャッター回数が22万回だったというのを見ました。1DXM2のシャッター耐久回数は40万回なので、残り18万回はシャッターが切れるのですが、美品の中古でシャッター耐久回数の50%以上の中古品はどうなのかなと疑問があります。

こういう例もあるので、メインカメラを購入する時は多少無理をしてでも新品を購入しましょう。シャッター回数の多い機種を買うよりはいいと思います。

中古カメラを購入する時は、使用頻度の少ないサブカメラにしましょう。ただ、新品と中古品の価格差がある時のみです。

 

まとめ

 

カメラを趣味にしてからインターネットで中古カメラの情報を見るようになりました。そこで、いつも疑問に思っていたのが、中古カメラにはシャッター回数が明記されていないことでした。カメラの寿命の一つの目安になるのにも関わらずにです。

カメラボディにシャッター回数が表示されないから、明記できないというのは中古カメラ販売店の言い訳だと思っています。実際にシャッター耐久回数が越えている物は難有品としてしっかり明記して販売されています。

消費者のことを一番に考えるのなら、シャッター回数を明記して販売する会社が1社ぐらい出てきてもいいと感じています。シャッター回数を明記している中古品が増えれば中古品の販売数も増えるのではないでしょうか。

僕ら消費者は、変な中古品を購入しないよう気を付けましょう。今回の記事は半分愚直みたいになってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人
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カイツブリン
長野県松本市在住です。長野県の中信地方で野鳥撮影を中心に一眼レフカメラを趣味として楽しんでいます。
長野県の色々な情報を発信していきたいと思います。
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